サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)と有料老人ホームの違い

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サービス付き高齢者向け住宅とは?

サービス付き高齢者向け住宅とは何ですか?という声をよく耳にします。

 

サービス付き高齢者向け住宅は、「サ付き」や「サ高住」とも略されます。11年に「高齢者の居住の安定確保に関する法律」(高齢者住まい法)の改正によって施行された登録製で、国交省と厚労省の所管になります。

 

登録の条件は、原則的に一定以上の床面積を有していて、台所、洗面台、水洗便所、量などの設備を備えていること。

 

そして、バリアフリー構造であることです。

 

また、入居者への確認と生活相談のサービスも必須です。日中はケアの専門家が常駐していることも登録の要件です。

 

サ高住は特養の代わりになるのか

 

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の現在の登録数は、約17万戸です。サ高住に登録した事業者には、一戸あたりl100万円の補助金が出るのでまだまだ増える可能性は高いといえます。

 

当初、「サ高住は特養の代替だ」と謳い、「施設の1階にデイサービスがあり、24時間定期巡回も行うので、高齢者は安心して暮らせます」なんて宣伝していましたが、24時間定期巡回の事業所は全国で約500力所しかなく、そのうちサ高住に併設されている所は約100力所にとどまっています。

 

厚労省は介護保険法を改正して24時間定期巡回の制度を作りました。

 

本来なら、国交省のサ高住と24時間定期巡回の厚労省の制度が車の両輪となって進まなければなりませんでした。しかし、現状は、サ高住の登録を行う業者ばかりが増えて、24時間定期巡回を行う施設は増えていません。住宅だけ増えてしまい、入居者が入らない現状のままだとサ高住はいずれ破綻するという声もあります。

 

有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の違い

 

有料老人ホームは老人福祉法で規定されています。住まいの場や食事サービスなど生活のサポートを提供するのはすべて有料老人ホームです。

 

今のサ高住も、食事サービスを提供しているところはみんな有料老人ホームです。

 

では、有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の違いは何なのでしょうか。

 

登録を管轄している国交省と有料老人ホームの届け出を受ける厚労省が「サ高住に登録すれは有料老人ホームの届け出をしなくてもよい」と決めたのです。

 

食事のサービス、健康相談を行うなど有料老人ホームは、都道府県知事へ届け出の必要があります。しかも、30年間の長期事業収支など届け出の際に膨大な資料を提出しないといけません。

 

一方、サ高住は登録に際して、書類1枚で済みます。簡易な手続きで登録できるので、今、急増しているのです。

 

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は住宅なので賃貸借契約書

 

では、入所の際に両者をどうやつて見分けるかというと、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の場合は住宅なので、入る際に交わすのは賃貸借契約書になります。

 

そこで見分けはつくでしょう。逆に言えば、そこで見分けないとあとでトラブルになる可能性があります。

 

 

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