有料老人ホームの賢い選び方と探し方
有料老人ホームとは、食事や生活支援のついた高齢者住宅のことです。民間企業を中心として、全国に1万施設ほどあります。そのうち、約4割の施設で介護サービスを提供しています。有料老人ホームに入居している人は約35万人もいます。
有料老人ホームでかかる費用は、東京で入居金900万円台、埼玉・千葉は300万円台、群馬・栃木は50万円台。月額費用は、東京で26万〜27万円台。埼玉・千葉は22〜23万円台で、栃木・群馬だと20万円を切るぐらいです。
今後は、団塊世代のように退職金や預貯金を多く持っている世代より、下の年代も高齢化して利用者が増えることが予想されています。預貯金が少ない世代の利用者が増えてくると、入居金などの費用は下がらざるを得ないでしょう。
有料老人ホーム選び方のポイント
老人ホーム(老人介護施設)は終の住処となる可能性が高いです。十分に吟味して後悔しない施設を選択しなければなりません
主治医やケアマネジャーなどにも意見を聞いて、今必要なサービスだけではなく、これから必要になるかもしれないサービスについても考慮して選ぶことが大切です。
利用者の状態に合った有料老人ホーム選びが一番大切なことですが、料金も同じくらい重要な点です。初期の入所費に加え、月にどれくらいの費用がかかるかしっかりチェックしましょう。
後々のトラブルを避けるため、資産や今後の収入を加味し、無理のない範囲内で最良の条件の施設を選ぶようにしたいものですね。
老人ホームの資料を集めていくつかの候補施設を絞ったら、その老人ホームを見学してみましょう。条件や環境など、自分に合っていると思っても、住んでみたら何か違う、ということもあります。入所者の意見を参考にするのも良いです。
また、予約待ちを強調して、契約を急がせる施設には要注意です!
老人ホームの選び方@料金の確認
ホームページなどで料金表が記載されていない、パンフレットなどに料金表が出ていないところはとくに注意。入所時の初期費用、月額費用(水道光熱費)などは必ず確認しましょう。シーツ交換やおむつ、娯楽費など別料金も押さえておきましょう。
老人ホームの選び方A利用者に合った施設か確認
認知症対応施設か、人工透析やインシュリンなど医療面は完備されているか。利用者の状態に合った施設であるか確認しましょう。
老人ホームの選び方B施設について確認
共同スペースや居室、収納やトイレ、風呂場、談話室や娯楽室など、使いやすく、バリアフリーか。体験入所ができれば体験してみましょう。体験入所を断るところはNGです。
老人ホームの選び方Cスタッフの質
スタッフの態度はなれなれしすぎないか。笑顔で利用者に接しているか。何かをするときに命令口調ではないか。スタツフ同士の連携が取れているか、険悪な感じではないか。スタッフの人数は足りているか。
など、スタッフの質を確認しましょう。
老人ホームの選び方D利用者の状態
その老人ホームの入所者はいきいきと暮らしているか。じっとベッドで寝たきりの状態になっていないか。紙おむつに頼っていないか。入所者に快く会わせるか。
など、入所者の状態を確認しましょう。
老人ホームの選び方E食事の内容
施設によって和食が中心のところもあれば、洋食が中心のところもあります。食事は生活の中で大きな楽しみのひとつなので、献立もチェックしましょう。療養食や介護食なども対応可能か確認しましょう。
老人ホームの選び方F交通アクセス
医療機関が近い、友人や親戚、子どもたちの家が近いなど、交通の便も考慮しましょう。
老人ホームの選び方Gレクリエーション
その老人ホームで行われているレクリエーションやイベントは、利用者が楽しみにしているものかどうか、1年間でどのようなイベントがあるか等を確認しましょう。
利用者は体験入所してみることがたいせつです。家族は重要事項説明書には必ず目を通しましょう。
老人ホームの選び方H資料で確認
上記の8つのポイントはそれぞれの施設が作成している資料でも、ある程度は確認できます。
時間節約のために、【探しっくす】
のような無料一括資料請求サイトで近隣の老人ホームをある程度絞ることが選び方のコツです。
一括請求した資料を見比べることで、初めから全く条件に合わない施設へ見学しに行くということがなくなりますので、老人ホーム選びがはかどります。
近年は格安有料老人ホームもある!
要介護者を抱える家族は、費用がいくらかかるのか、どこまで面倒をみてくれるのかが気になるところです。
国や自治体から多額の補助金が投入される公的な特別養護老人ホームに比べ、株式会社など民間が運営する有料老人ホームは開設資金を自前で用意しなければならない分、入居金は高くなりがちです。
都市部では月額15万〜20万円程度(食費込み)かかるうえ、高額な一時金がいるところもあります。
ところが昨今は、「月10万円以下」の有料老人ホームもめずらしくなくなってきました。
特養よりも安い有料老人ホーム
昨今は有料老人ホームが急増し、特に地方では月12万〜13万円でも競争力が保てなく、値下げする施設も増加してきました。
なかには、「一時金なし」「食費込み月8万円台、という低料金で全国各地に有料老人ホームを展開する民間企業もあります。
同社ホームは、18uの広さがある個室に、トイレや洗面所、緊急用コール、エアコンなどが備わっています。浴室と食堂は共用ですが、設備面は平均的な老人ホームと変わりません。
ですが、低料金を実現するため、無駄なスぺースを極力省き、華美な調度品も置かない、食事は給食業者に一括発注して各老人ホームに配送。職員が業務用レンジで温めるだけで提供できるようにするなど、調理員などの人件費を抑える工夫をしています。
介護サービスは、併設の訪問介護所からヘルパーを派遣するのが基本です。夜間も職員が常駐し、緊急時や保険外のサービスにも対応します。「限度額ビジネス」ではないものの、国からの介護保険からの収入がある程度見込めるのも、料金の安さにつながっているようです。
老人ホームで失敗しないために
入居検討者が知りたいのは、予算に見合う老人ホームで希望するサービスが受けられるかどうか。まずは各ホームにどういう機能があるのかを知ることです。『最期までみます』と言う有料老人ホームの業者は多いのですが、実際にはできないこともあります。
何が得意なのか、逆に何ができないのかはっきり説明する老人ホームの方が信頼できると言えます。
たとえば、認知症の人への支援は苦手でも、リハビリには力を入れているなど特徴を打ち出すホームもあります。その一方で、介護度の軽い入居者しか対応しないところも増えています。
「最期までみてくれるところを良い有料老人ホームだと思いがちですが、心身の状態に応じて移り住むことも検討するといいでしょう。比較的元気な高齢者が、認知症の入居者が多いホームに入っても暮らしづらくなります。
看取りに実績があっても、重度者ばかりでは気が減入ることもあります。入居した先で対応できなくなった時に、次の転居先を紹介するなどの支援があるかどうかも大切です。
また、見学時には、入居者の様子を把握し、老人ホーム職員がどんな関わり方をしているのかもチェックすべきです。
声かけの様子だけでなく、職員の都合でリビングに入居者が集められていないか。逆に目が届かないために、居室に入居者が閉じこもっている場合もあります。職員の事務所に出入りする入居者がいるところは、コミュニケーションがとれている証拠です。
日頃から何でも相談しやすく、文句も言いやすい場合が多いです。厨房担当者が食堂などで入居者と会話しているところは、食事内容にも気配りがあるとも言えます。
見学時の第一印象が意外に役立つことも多く、最終的に『住みたい』と思えるかどうがが大事です。
ちなみに老人ホームランキングで使われているデータは、事業者が入居者に交付する「重要事項説明書」などにも明記されています。有料老人ホームとの契約前に入手して内容をチェックするだけでなく、自治体の窓口に持ち込むなどして第三者に見てもらうのもおすすめです。
ランキングを自社の宣伝材料に使う有料老人ホームもありますが、あくまでも参考にとどめておきたいところです。
老人ホームの無料一括資料請求サイトを活用しよう!
有料老人ホーム選び方のポイントの項目でも書きましたが、近年の老人ホーム選びでは、無料一括資料請求サイトを使うことが時間節約のために当たり前になってきています。
手当たり次第に施設に見学や電話するのではなく、近くの老人ホームの資料をいっぺんに手に入れられるので、非常に効率的です。
このようなサイトは無料で利用できるので、使わない手はありません。おすすめのサイトを以下に紹介しておきます。
無料で使える老人ホームの資料請求サイト、
は、都道府県と、ある程度の予算を選べば、候補の老人ホームの一覧が表示されます。
その一覧から、資料の欲しい施設を選択して一括資料請求ができます。
老人ホーム選びに失敗しないためには必須の方法です。色々な条件を見比べられるので、とても便利ですよ!
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